9.7ftのオーバーゼアAGS
2021年3月に発売したオーバーゼアシリーズのAGSモデル。
筆者は無印、airと発売当初からオーバーゼアシリーズを愛用しておりました。
2022年4月、新たに2種類の番手が追加されましたが、それまでは一番短いオーバーゼアAGSが
オーバーゼアAGS97Mとなります。
4ピースのオーバーゼアAGSシリーズの中でも79cmでもっともコンパクトでした。
※2022年4月現在公式ホームページ内では911M/MHよりも97Mのほうが仕舞寸法が短く表示されています。
筆者はオーバーゼアAGSが出たタイミングで初期の3番手はすべて購入し使っていましたが、その中では使用率が一番少なかったのがこの97M。
9.7ftというのが絶妙な長さで
「海で、フラットやロックフィッシュ、小型の青物を狙いつつ、川でシーバスもできたらなー」
みたいな感じに色んな釣りを1本でやりたい!という方にはまず9.6ft前後のロッドをおすすめしたいのですが、筆者はフィールドで10ft以上か9ft以下で使い分けることが多いのでどうしても使用率が下がっていました。
今回は使用率が一番低かった97Mについて書いていきたいと思います!
109ml/mと1010m/mhの記事はこちら!
オーバーゼアAGS1010m/mhについて
特徴
過去紹介した2シリーズでも特徴として書いておりますがやはり特徴はなんといっても4ピース!
上記にも記載していますが97Mはその中でももっともコンパクト!
※2022年新モデル発売前の情報
触ってみた感じ、長さの違いはあるものの1010M/MHよりずっしり?と重く硬いように感じました。
キャストウェイトは45g、ジグウェイトは50gと公式では表記されていますが
竿の耐久度としては強く感じ、もう少し重いものでも思いっきり投げることができました。
※推奨はしないので自己責任でキャストしてください。
レングスが9.7ftなので狭い場所でもひっかかることなく取り回しはとてもいいように感じました。
どこでもこの一本の竿で!且つ何でも狙っていきたい!
という方にはこの番手が一番扱いやすいかもしれません。
ただし思っていたよりも硬く感じると思うので軽量ルアーを投げたり操作することにはやや不向きだと思います。
50cm前後の青物、60cm以上のシーバス、根がきついフィールドで一気に水面に魚を持って行かないといけないような釣り。
におすすめしたいと筆者は思います。
ルアーの操作感
ロッド全体ががっしりしているため、竿をちょんっと小さく動かすだけでも重さに負けずルアーを動かすことが可能です。
その反面、小型ルアー、軽量ルアー、あまり手元に動きが伝わらないルアー(シンペン)なんかだとルアーの動きがほとんど手元に伝わりません。
30g前後のメタルジグやしっかり動くミノー、バイブレーションであれば手元にルアーの存在感が伝わってくるのでメインで使うルアーはそのあたりかなと思います。
20g~40gくらいのメタルジグ、ミノー、バイブレーションあたりをであればジャーク、トゥイッチともにとてもやりやすく、ルアーが高レスポンスでロッドワークに追従し動いてくれます。
またルアーを流し、糸の動きを目でみてアタリをとるようなドリフトの釣りであればティップの硬さはあまり気にならず使用することができます。
キャスト感・ロッドパワー
ロッドパワーについては申し分のない強さ。
実は筆者初めてこのロッドを使ったのが磯場で1010M/MHを持っていこうと思ったのですが間違えて97Mを持って行ってしまっていました。
その日は雨、海もかなり荒れていたのですが、メタルジグをキャストし沈めていると
30cm台のメバルとイサキがヒットしましたがランディングできる状態ではなく、ぶっこぬきましたが全く問題なく抜きあげることができ、且つやり取り中も簡単に水面まで上げることができました。
また40cm台の小型青物も簡単に寄せることができ、ロッドパワーについては9.7ft台のライトめなロッドとしてはかなり強いと思います。
キャストフィーリングは硬い!という印象が強く、30g程度のルアーを投げるにはもってこいなのですが、シーバス釣りなどで10g台のルアーを投げる際はロッドが曲がらずかなり強めに振りぬかないといけませんでした。
筆者はロッドにルアーの自重をあずけてキャストするので、思いっきり振って投げるのは少しやりづらく感じました。
飛距離に関しては10ft級のロッドと遜色ない飛距離を出すことが可能です。
少し使えるルアーは絞られますが、20g~40gくらいのメタルジグ、ミノー、バイブレーションであれば気持ちよくキャストすることが可能です!
実釣行でのインプレ
イサキ・メバル

上記は伊豆某所で釣りに行った時の画像。
雨が降り海は荒れてなかなか危険な日でしたが内海側の磯場からルアーをキャスト。
風が強くルアーのコントロールが難しそうだったのでダイソージグの30gを投げていたところ・・・
ヒット!
引きは弱いはずなんですが強い波のせいですごく重く感じましたが・・・ロッドパワーが強くぐいぐい寄せてくることができました。
しかし!最後ランディングができない!
波がきつすぎて岸際によることができず・・・ぶっこ抜こう!
とおもいっきり引き上げる!
30cm前後のイサキでした!
このあと更にもう1枚イサキを追加、あとメバルも釣れました。
イサキもメバルも潜ろうと下に叩く来ましたが荒波の中でも強いバットパワーで無理やり引きはがし、魚をぶっこぬくのも容易でした。
上記にも記載したのですが、この日97Mではなく1010M/MHを持っていく予定で、間違って97Mを持ってきてしまったのですが・・・正直驚くほど荒磯の内海にマッチしていました。
外海だとより飛距離がでる1010のほうがよかったかもしれませんが内海だと97Mで十二分でした。
青物

静岡某所のサーフ。
夏の小型青物回遊シーズンでこの日はソウダガツオを狙っておりましたがそちらは不発。
しかし!シーラの稚魚ぺんぺん、ブリの稚魚である40cmくらいのイナダ、30cm後半のワカシ、そしてショゴを釣り上げることができました!
※ショゴは弱っていたので今回は持ち帰りました。
サーフでの釣行でこの日は90m先くらいにボイルが見えて届くが微妙でしたが・・・
しっかり100mルアーを飛ばすことができ90m先のボイルを通すことができました!
やはりサーフにおいては飛距離が正義ですね笑
特に細い糸を使っていたわけではなくPE1.5号リーダー6号でサーフで小型の青物をサーフで狙うには少し十分かな?というセッティングでした。
夏場ということもあり、あまり荒れておらず、このサイズの魚であれば何の問題もなくすーっと寄せてなんなくキャッチ。
サーフのキモである波打ち際のランディングもささっと上げきることができ、パワー飛距離ともに申し分なし!といったところでした。
まとめ
さて、一番初めに「もっとも使用率が低かった」と記載していますがその理由は1点。
筆者がよくばりだからです!笑
筆者は1本だけロッドを持って行って1日で色々なポイントを回り、シーバス、小型青物、ロックフィッシュ、フラットフィッシュを全部狙いたい!という日が多々あります。
そんな時、小型ルアーが扱い辛い97Mはどうしても出番が少なくなってしまっています。
ロッドの長さは一番9.7ftで一番取り回しにも持ち運びにもいいんですが・・・
ルアーの扱いやすさという1点だけで、109M/MLのほうが筆者の好みでした。
※109ML/Mはジャークには少し不向きです。
オーバーゼアAGS97Mはシーバスロッドやサーフロッドではなく
「ライトショアジギングロッド」と呼ぶのが一番しっくりくるロッドかなと筆者は思います。
- お住まいの地域が「堤防や小磯が多い」など短く取り回しのいいロッドのほうがいい方
- 堤防等でアジ、サバの回遊が多くジグサビキで狙いたい方
- サゴシ、イナダなどの小型回遊魚の回遊が多々あり、そちらをメインで釣りをしている方
- 小磯でロックフィッシュやイサキ、小型の青物を狙いたい方
におすすめします!
筆者のメインフィールド東京湾周辺から千葉や神奈川ではそういうポイントが少ないのでどうしても出番は減りますが、ロッド選びは地域性によっても変わってくると思うので是非選択肢の1つにオーバーゼアAGS97Mを加えてみてはいかがでしょうか?
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